学園日記

心理士の活動

2013年07月07日|この記事のリンク

この学園日記は、その日の当直担当の職員が書くことになっています。私は心理士ですが、岸和田学園では当直を担当する職員で心理士は現時点では私一人ですので、今日は学園における心理士の活動について簡単に紹介させていただきます。
 1999(平成11)年度より,厚生労働省通達によって,児童養護施設に臨床心理士の資格を持つ心理担当職員(施設心理職)が導入されました。岸和田学園では男子棟と女子棟に各2名、幼児棟に1名、計5名の臨床心理士が勤務しています。5名の内4名は常勤職です。おそらくひとつの児童養護施設で5人もの臨床心理士が働いている施設は全国でも珍しいのではないでしょうか。また臨床心理士が、心理療法などの専門職としての業務に加えて、児童に対する直接的な生活支援や学園全体の運営に関わる仕事にも取り組んでいるところも当学園の特色のひとつとしてあげてもよいでしょう。
 我が国の代表的な心理療法家で、児童養護施設における調査研究の実績や自身も里親体験をお持ちの村瀬嘉代子日本臨床心理士会会長は、「上質な心理的援助というのは、…さりげなく自然な日常の営みをとおして伝えられるものではないだろうか、そうあることが、その援助を受ける人にとっては最上のものではなかろうか」と述べておられます。
 私は、現在、週4日主として幼児棟で過ごし児童に対する生活支援を行い、週1日主として心理療法室で過ごし心理療法などの心理士としての業務行っていますが、心理療法のみならず、生活支援においても、「日常の営み」が「上質な心理的援助」となるよう努力したいと思っています。
<小林>

職員
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