学園日記

自転車

2014年04月26日|この記事のリンク

園庭で小学生とボール遊びをしていると、3月末まで幼児棟でケアしていた子の一人がコマなし自転車にチャレンジしようとしている姿が目にとまりました。その子は私が幼児棟にいた頃はようやくコマつき自転車に乗れる程度で、三輪車に乗ることもあり、そもそもこうした乗り物遊びを楽しんでいるようには見えませんでした。ですからその子がコマなし自転車に関心を持ちだしたことに私は少なからず驚き、声をかけると「先生、押して」と言います。サドルの後部と後輪の泥除けをつかんで自転車を支え、押してあげると、子どもは懸命に足でペダルを漕ぎ、「先生、手、放して」と言います。私が手を放すとあぶなっかしくはありますが数メートル自力で自転車を乗ることができました。数メートル進んで、上手く自転車から降りることもあれば、倒れこむこともあります。そんなことを何度も繰り返しましたが、おそらく一か月前には自分には乗りこなすことが無理と思い込んで近づくことのなかったコマなし自転車にいきいきと意欲的に取り組んでいる子どもの成長振りがうれしく、この子が自力でコマなし自転車を乗りこなせる日は遠くないと感じました。
<小林>

職員
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