岸和田学園のご紹介

児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境のなかで育てられる。

児童憲章は、この様にうたっています。しかし、現代社会における子どもをとりまく環境は決して良好と言えるものではありません。

子どもは未来を築く宝ものです。私達は彼らが、等しく生きる喜びを味わい、一人一人の子どもが持っている個性と能力が、正しく育てられ、又、彼等が幸せに且つ健やかに育つ環境が確保されるよう、家庭、地域社会と連携しつつ、全力をあげて援助しています。

ごあいさつ

園長写真

 子どもは、本来、家庭で健やかに育てられます。しかし、社会では、全ての子どもが適切な養育環境を与えられている訳ではありません。家庭で暮らせない子ども達には、家庭に代わる各種の社会的養護システムがあり、児童養護施設はその中心的存在です。

 岸和田学園は昭和8年戦災孤児の収容保護からスタートし、貧困や遺棄、サラ金地獄、核家族化が進行する中で発生する父母の死や、病気入院、失業等により、瞬時に起こる家庭崩壊、いずれの事象も子どもが犠牲となります。又、近年は児童虐待が激増し、児童養護施設の大きなテーマとなっています。

 入所する理由は様々ですが、子ども達は心に傷を負っており、施設という未知の生活空間に大きな不安を持っています。私達は子どもに寄り添い、愛着関係の回復に懸命に取り組んでいます。子ども達が苦難を乗り越え、自分の将来に希望を持ち、自立に向かって頑張れるよう援助しています。時には意欲を失ったり、道をはずしてしまう子どももいますが、常に寄り添い、励まし、環境が回復した家庭に帰る、或いは社会に巣立って行けるよう、愛情と専門技術を駆使して支援しています。

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