初めて山歩き!
先日幼児たちを連れて温泉や子どもの遊具などのある最寄の里山に出かけました。大人の足なら往復30分程度の里山とはいえ、山道はかなり急で、初めて山歩きをする子どもの中には立って歩くのがむつかしいのか、職員にしがみついたり、べそをかいて四つん這いにならんばかりの歩き方をしている子もいました。幼稚園の運動会の組み体操などで学園の子どもが他の園児たちに交じって一指乱れぬ演技ができるのを目の当たりにして感激したことがありましたが、こうした完結した一連の動きを習得することもひとつの達成ですが、山歩きのように、各自がその都度、自身の感覚に基づき何が的確な行為なのかを判断しつつ、その行為を現実化いていく課題の解決には集団活動とは異なる能力がもとめられます。すなわち各自が刻々変化する環境(必ずしも明確でなく天候などによっても変化する道筋)の状況を察知しながら、そこに自身の体重や筋力を踏まえて瞬時に適合的な態勢・運動を形成することが求められるわけです。というわけで往きは四苦八苦して登った道ですが、同じ道を下る頃には(山の遭難の多くは下る際に起きている事実が示すように下りは登りとは別の態勢・運動が求められるとはいえ)子どもたちは山歩きを学習して楽しそうに歩いていました。職員にとっても「学習」について考えさせられたひとときとなりました。
<小林>
が書きました