学園日記

壁面

2014年01月25日|この記事のリンク

私が生活支援を担当している幼児たちの居室の前の壁には毎月その月にふさわしいデコレーションが施されています。「壁面」です。岸和田学園に奉職して、幼児棟に配属され、これまでの職業生活で経験したことのない多くの仕事に取り組んできましたが、この壁面もその一つです。子どもたちとの共同作業ですが、昨年4月には蝶と小鳥と桜の花をアレンジした壁面、8月には花火をメインとするものを拵えました。この2月はこれ以外には考えられないと言っても過言ではないほど季節にマッチした「鬼」を制作しました。子どもたちには、赤鬼と青鬼の二つを作ってもらいましたが、単なる鬼ではなく、鬼の顔を持ち上げると笑っている人の顔が現れるところがミソです。学園には節分の日にどこからか怖い鬼がやって来ます。子どもたちはその鬼に向かって、「鬼は外、福は内」と叫んで豆を撒きます。昨年の豆まきでは、鬼の出現は子どもたちの心に忘れがたい印象を刻みつけたようで、後々までことあるごとに子どもたちは「鬼」を話題に上らせていました。子どもたちにとって、鬼は心をゆさぶる「実在」のようです。
<小林>

職員
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