嬉しい瞬間
「先生来てくれー、先生来てくれー!」と、廊下を通りかかった私を小学生の男の子が窓から顔を出して何度も呼びました。ついつい私は反射的に「Aさんまだ起きてたのね!もう!」と思ってしまうわけです。「どうしたの~?」と問うと「寝られへんから部屋でおって!」とのこと。「おしゃべりはしないよ、しっかりお目目つむっててね。」と約束をしてその部屋で本を読みながらしばらく過ごしました。途中に「53・54・55・56…」と数字を数える声が聞こえてきたりしながら、しばらくして寝息に変わりました。ものの5-6分。眠れないというので15分は覚悟していたのですが10分ほどで起こさないようにゆっくり部屋を出ました。私はけっこうあっさり寝たのねと思うと同時に、ちょっと頼ってもらえてうれしく感じたりするのでした。
<間>
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