学園日記

餞別

2014年04月11日|この記事のリンク

3月末で幼児棟を去ることになりました。私的なことで恐縮ですが、幼児棟での最後の日々の思い出から一つ記させてください。年が明けて一人、二人と小さな子が新しく学園にやって来たある朝のことです。朝は起床に始まり、着替え、寝具の片付け、配膳、歯磨きや排泄の介助、登園準備など、次から次へとやってくる仕事に追われ慌ただしいのですが、そんなある朝のこと、まだまだ独力では着替えもままなら小さな子たちの着替えの介助をようやく終えて、さて、寝具の片付けをと思い、寝室に入ると、何とすでに7人分全員の敷布団、シーツ類、毛布、掛布団がきれい畳まれて畳の上に積み上げられているではありませんか。寝具の傍らに二人の男の子が「どうだ」と言わんばかりに立っています。まだ寝具を押入れに入れるだけの背丈に達していない子どもたちで、指示も依頼もした訳でないのですが、自分たちから進んでしてくれたのです。私は彼らにお礼を言い、幼児棟を去るにあたって素晴らしい餞別を贈ってもらったと感じました。
<小林>

職員
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